駅すぱあとを作っているヴァル研究所は、1976年に設立され、様々なプログラム開発をしてきました。この中で、1986年に首都圏電車網最短経路案内システムを開発、これが駅すぱあと全国版の元になります。
駅すぱあとの首都圏エリア版が初めて発売されたのは1988年のことです。その後1992年に「駅すぱあと for Windows」(首都圏版)が発売となり、翌1993年「駅すぱあと for Macintosh」(首都圏版)が発売されました。
そして、全国版を作って欲しいというユーザーの声に応え、1993年に「駅すぱあと全国版 for MS-DOS」が発売となりました。
翌1994年には「駅すぱあと全国版 for Windows」と「駅すぱあと全国版 for Macintosh」を発売し、首都圏版として駅すぱあとが発売されてから6年目に多くのユーザーが全国版を利用できるようになったのです。
1995年からは「駅すぱあと全国版」の年間最新版保証サポートが開始され、時刻表や運賃などの変更に対応するようになりました。
現在では全国版という名称も消え、駅すぱあと=全国版の路線案内ソフトというイメージが定着しています。
駅すぱあと全国版は、じつは日本ならではのサービスです。
それは、鉄道の運行に関するレベルの問題があるからです。
外国の方は日本の鉄道を見て「時間通りに正確に運行されている」と驚くそうです。
確かに鉄道はほとんど時刻通りに発着します。遅れてはいけないという意識が強すぎるためにかえって事故になったという例もあるくらいですね。
定刻にこだわるのが日本の鉄道です。
逆に、時間通りにこないのが当たり前の海外の鉄道では、駅すぱあとは役に立ちそうもありません。
駅すぱあと全国版の良いところは、やっぱりいろいろな経路検索結果を選べると言う点でしょう。
やはり出張の多い人にとっては、全国各地の路線を経路検索できるという点は便利です。
出発地と目的地を入力して時間を指定して経路検索をすると、たいてい複数の検索結果が出てきます。そして、最初に表示されるのは、指定された時間に一番近い経路からとなっています。
ただ、人によっては「乗換の回数が少ないほうがいい」とか「運賃が一番安い方法で」「一番所要時間が短いのがいい」などという希望がありますので、そういった希望をかなえるために、経路検索の表示順をいろいろと並び替えることができます。
また、京都議定書で二酸化炭素の排出量削減が議決されたことを受けて、二酸化炭素の排出量が少ない順に並び替えることもできるようになったんですよ。
駅すぱあと人気の秘密。駅すぱあとの裏技。
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